「此れが拙者が殺しを成功させてきた極意。
密空間での炎の渦、時期に熱か酸欠で死ぬ。
貴殿等二人と一太刀交えただけで不利は理解出来た。
故に拙者は此の方法で焼き殺すまで!」
炎の勢いが一気に増した。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
(何と卑怯な攻・・・、我ながら情け無し!
小童共、拙者を呪うが良い、恨むが良い。
しかし其れでも負けては太郎様に顔向けは出来ぬ!
我が恩人太郎様が為に、拙者が蛇蝎が如くにでも――――
「・・・・・・・・・・・・・・・ちっ・・・。
・・・・・・おらあ!!」
「!?」
ドゴォン!
鈍い音と共に炎の渦が消えた。
新太郎が拳を出し、それをバルロクスが巨斧の責金部分で受け止めている。
「馬鹿な・・・この炎の中を・・・?
・・・・・・小僧、貴殿一体・・・。」
「初めて会った同じ特殊能力を持つ仲間がこんな使い方をしているなんてな・・・。
・・・・・・正直言ってがっかりだぜ・・・。」
「新太郎・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「フルバトルフレイムってのは文字通り『武道の炎』。
本来は武の闘いで使いフレイムバイソン族も誇りを持っていると聞いた。
お前の戦法は同族の誇りを汚している・・・。」
そういうと新太郎の体が一気に燃え上がった。
「・・・・・・貴殿は・・・何者だ?」
「俺はただの人間だ。
たまたまお前達の特殊能力が使えるに過ぎない。
だが、同じ特殊能力が使える者としてお前の戦法は我慢がならねえんだよ。」
一瞬の間の後、バルロクスが口を開いた。
「・・・・・・拙者は・・・外法者。
既に誇り等捨てている・・・・・・。
・・・・・・勝てば・・・、勝てれば其れで良い。」
「そうか・・・・・・・・・。」
更に体の炎が燃え上がり、新太郎は構えた。
「・・・・・・・・・来いよ。
それなら俺はフレイムバイソン族の誇りに従ってお前を倒してやる。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
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