「さて、どうする?」

 雷太に新太郎が聞いた。

 「どうするって・・・・・・、鎧だし分解して取り出すか?」

 『通信機』らしき球は彼の鎧の中に吸収されてしまった。
 取り出すにはまあ分解等するしかないだろう・・・。

 ・・・・・・・・・・・・が、

 「・・・・・・・・・・・・・・・。
  此れは駄目ね、機械部分が完全にショートしてる・・・・・・。
  また新しいのを太郎に創ってもらうしかないわね・・・。



 ボン!



 「うおっ!?」

 小さな爆発と共に鎧騎士達はばらばらになった。

 「自爆でもしたか・・・?
  ・・・・・・ってああ!?通信機が!??」

 と心配したのもつかの間、通信機はころころと転がってきた。

 どうやらそれなりに丈夫な代物らしい。

 「これが・・・・・・通信機か?」

 雷太は球を拾い上げ観察する。

 ただの透明な球だ、綺麗で傷一つ無い。

 「どうやらそうらしいなあ・・・。」

 奥に歩いていっていた新太郎が言った。

 「これが置いてあった場所に『通信機』って書いてるぜ。」

 「じゃあこれが通信機・・・。
  ・・・・・・・・・これ、どうやって通信するんだ?」

 「・・・・・・・・・知らん・・・。
  クロさんなら知ってるんじゃねえか?」

 「そうだな・・・・・・、帰るか。」



 「ぐおおおおおおおおおおお!!!」



 「「!?」」