第120話 “一の局 拳銃と鉄群”


 空っぽの鎧の騎士が斬り掛かってきた。
 慌てずヴァンは拳で吹っ飛ばす。
 鎧に穴は空いたが相手は全く動じていない。

 「やっかいだねえ・・・。
  ・・・・・・そっちはどうですデュークさん?」

 「もうちょっと待ってね〜・・・!」

 デュークは急いで銃をカスタマイズしている。

 「じゃあここは僕も・・・・・・!」

 また一体が斬り掛かってきた。

 ヴァンは息を吐いて構える。

 「流星我流・・・・・・獅子狂破!!」

 ヴァンの拳が瞬時に相手の四肢と胸を貫いた。

 5つに破分された鎧の騎士は力なく転がる。

 「ム ・・・ アソビ ハ オワリ ダ !
  ゼンイン ゼンレツ イッセイ シンキ ! !」

 大将が命令すると前列が一斉に向かってきた。