第12話 “最重要任務”


 『――――――と、いうわけで午後1時に来てくれ。』

 「わかった。・・・・・・飯は?」

 『ああ、それなら家で食べるといい。氷雨に2人分頼む。』

 「わかった。(・・・・・・氷雨さんの手料理・・・。(温泉))・・・・・・じゃあ、1時な。」



 「・・・と、いう事だ氷雨。」

 携帯を切ってから、クロはたまたま同じ部屋にいた氷雨に言った。

 「はい。1時に昼食ですね?」

 「・・・いや、・・・1時半にしておいてくれ。」

 「え?今電話で雷太さんには1時と・・・。」

 「・・・・・・それはそうなんだが・・・。」

 クロは煙草を吸いながら顔をしかめた。どうやら、雷太には何かあるらしい。

 「まあ、あいつが来れば分かる・・・・・・。」

 「?・・・・・・はい。・・・?」



 「・・・めんどくさいなあ・・・・・・。」

 携帯を切ってから、雷太は愚痴を言った。

 「・・・・・・っていうか何で1時なんだよ・・・?今午前10時だぞ。(汗)・・・・・・朝飯は食ったけどよ・・・。」



 ・・・・・・そして午後1時15分、雷太は道を走っていた。

 「やっ・・・・・・べえええええぇぇぇぇ!!既に遅刻だ〜〜!!・・・・・・・・・こ、殺される!!」

 午後1時25分、雷太はやっとクロの家の門前に着いた。

 予想通り、氷雨が待っている。

 「お早うございます、雷太さん。・・・・・・・・・大丈夫ですか?(汗)」

 流石の雷太も、少々息が切れたようだ。

 「・・・だ・・・・・・大丈夫・・・・・・。・・・ごめん氷雨さん、待たせちゃって・・・。」

 「いえ、いいんです。殆ど待ってませんから。(クロさんが言ってたのはこういうことね。)」

 「・・・・・・・・・・・・は?」