「流石デュークさん・・・。
  ・・・・・・さて、どうする?騎士の大将さん?」

 「・・・・・・・・・クダラン」

 「・・・?」

 大将は動じず再び剣を掲げた。

 「タテ ソシテ タタカウノダ!」

 「「!?」」

 一斉に鎧の騎士達が全て立ち上がった。
 動きに全く乱れがない。まるで何事もなかったかのようだ。

 「貫通したのに・・・・・・中身はなんだろうねえ。」

 「血も出てませんしね。
  でもやる事は・・・・・・・・・。」

 「ただ一つ、全滅させるのみ。」

 両軍は再び激突した。



 「大丈夫かな?あの二人!?」

 歩きながら雷太が聞いた。

 「問題ない、あいつらなら大丈夫だろう。」

 クロが答えた。

 「だろうって・・・・・・。」

 「でも今更戻れないし、ヴァンさん達を信じるしかないだろ?」

 新太郎も続ける。

 「まあ・・・なあ・・・・・・。」

 と、クロが急に止まった。

 「クロさん?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「どうした?」

 「悪い、先に行っていてくれないか?」

 「へ・・・?」

 クロは何故か壁をじっと見つめている。

 「二人を助けに行くんですか?」

 「いや、さっきも言った通りそれは必要ない。
  ・・・・・・・・・ただ、どうしても気になる事があってな・・・。」

 「ふ〜ん・・・・・・、すぐ追いついて来いよ?」

 「先に行って待ってますから。」

 二人は歩いて先へ言った。

 「物分りが良くて助かるな。
  ・・・・・・・・・・・・さて・・・。」



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