「次の議題・・・・・・。
  ん?『バルロクスの洞窟へブラックメンが侵入する件について』?」

 「ああ、俺の出したやつだな。」

 「へぇ・・・・・・。
  あのブラックメンがねえ、参謀。」

 「ああ。
  それで対応を如何するかの話しだ。」

 「対応・・・。」

 一同が少々ざわついた。

 「いつも通りじゃないのかい?」

 「まあ、それでも良いが・・・。」

 「ふむ・・・・・・。
  君は如何思う、姫。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
  ・・・・・・・・・・・・如何でも良い。ただ向かって来たら排除するだけ・・・・・・・・・。」


 「なる程。」

 「いやな太郎さん、俺はあんたに意見するわけじゃないんだ。
  ただ、別に俺の考えが気に食わなかったら忘れて構わないんだが、
  敵がいなければ楽な話しだ、前もって潰しても良いんじゃねえのか?」

 「なる程・・・・・・。
  危険度を考えず芽は潰すべきと・・・。」

 「そういう事だ。
  どうせ只の『強大組織』レベル。
  俺達の誰かが行けば終わるだろ?」

 「なる程・・・・・・。
  しかし問題があるのだよ。」

 「ほう?」

 「確かにブラックメン自体には然程の脅威は感じないが、
  如何も彼等は人脈が豊富でね・・・。
  多数の町長や組織、またIFPとまで繋がっているらしい。
  流石の私も世界を敵に廻す面倒は受け入れたくは無いな。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「ではこうしよう。
  バルロクスの洞窟の達成度で対応を決める。
  ・・・・・・・・・・・・此れで如何だね?」

 「・・・・・・・・・・・・分かった。」

 参謀と呼ばれた男は姿勢を崩し元の座り方に戻った。

 「有難う。
  では次の議題・・・・・・。
  ん?『月の光は何故嗚呼も美しいのか?』・・・?」

 《ろくな議題がねーよこの組織・・・。》



  ←いっこ前へ

  ←小説選択へ。