「・・・・・・!?
  (も、もしかしてこれは知っていないとやばい事なのか!?
   ・・・・・・・・・よし、知っている振りをしよう。)」

 雷太も真面目な顔を取り繕った。

 クロは煙草を灰皿に押し付け、新しい煙草に火を付けた。

 「・・・・・・・・・・・・。
  ・・・全く・・・・・・、知らないのが一人いたか・・・。
  ・・・・・・・・・・・・・・・なあ、雷太?」

 「げっ!?バレてる!?」

 「えっ!?お前マジで知らねーの!?ばーか!」

 「て、てめえ新太郎・・・!」

 《ってか35話でクロが言ってただろうが・・・。》

 「まあ良い、教えてやる。
  『世界の統轄者(レイン・ルーラー)』とは、
  その名の通り世界を統べ、支配する者の事だ。」

 「世界を・・・・・・。」

 「そしてその座は『組織対戦』で勝利した
  組織の代表者が座る事になる・・・・・・。」

 「!」

 「世界政府公認だしな。
  だからこそ世界中の組織が狙ってやがるのさ。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「『組織対戦』が始まって約1000年、
  未だ誰一人としてその座に就いた者はいない・・・。
  ところが今は誰も動かない『停滞期明け』。
  絶好の機会だ、これは体制が整わないうちに攻めるってのが筋だろ?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」