第103話 “世界の統轄者(レイン・ルーラー)”


 「攻撃を開始するのか!?」

 雷太が驚いて聞き返した。

 「・・・ああ、今言ったとおりだ。」

 「マジかよ!・・・・・・っ!
  何か久し振りでわくわくするな、新太郎!」

 「ああ、血がたぎるぜ!」

 クロははしゃぐ雷太と新太郎を見て微笑したが、すぐ真顔に戻った。

 「・・・・・・・・・ちょうど良い機会だ。
  主なやつは皆集まってるしな・・・。
  ・・・そこで、俺の目的を一つ話しておこうと思う。」

 「!・・・・・・・・・。
  (クロの目的・・・・・・実は聞いた事がない・・・!)」

 「・・・・・・・・・・・・。
  (実は俺もだ・・・、クロさん余りそういう話しないからな。)」

 《御前等・・・・・・・・・。(;´Д`)》

 「・・・まあ、俺の目的は多数あるんだが、
  今から話すその一つは、俺達が組織を作った理由にも直結している。」

 「・・・・・・・・・!」

 「・・・・・・お前等・・・、
  『世界の統轄者(レイン・ルーラー)』って言葉を知ってるか?」

 「!!!」

 皆の顔が緊張と驚きで強張った。
 ・・・・・・・・・・・一人を除いて。

 「・・・・・・・・・・・・?」

 《こ、小猿・・・・・・。》