「あ、ああ。」

 円卓には既に知った顔が数人座っている。
 雷太は開いている席に座った。

 雷太はクロをじ〜っと見た。

 「・・・・・・何だ?」

 「い、いや・・・・・・怒ってないのかな〜?と思って・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・?」

 「・・・・・・そうか・・・雷太君は怒って欲しかったか・・・。」



 キンッ



 「ギャ―――!嘘ですすいませーん!!」



 キン



 「ったく・・・。・・・・・・まあ良い。
  真はそう長くいられねえし、始めるぞ。」

 時は既に正午前、真のスケジュール帳は黒い。

 クロは円卓の上にあったチーズ&クラッカーを片付けた。

 雷太は心の中で気合を入れる。
 いつもの皆とは何か雰囲気が違う。
 どうやら今回は本当に重要な話のようだ。

 「さて、今から今後についての重要な会議を始める。
  ・・・・・・だが、その前に・・・。・・・・・・龍副総長。」

 「お、おう・・・?」

 雷太はびっくりした。
 クロに名字で呼ばれるなど、初めてかもしれない。