「うおっ!?・・・・・・よ、よお啓太。」

 「・・・・・・・・・・・・。」

 「け、啓太って壁抜け出来るんだ?凄いねえ?
  (壁抜け出来る人間とか聞いた事無いぞ?
   ・・・・・・こいつ本当になにもんだ・・・?)」

 「・・・・・・・・・・・・。」

 啓太は何も言わず雷太をじっと見ている。

 「・・・・・・・・・?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・???」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 雷太はとうとう沈黙に耐え切れなくなったようだ。

 「・・・・・・な、何か用?啓太。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・彼女は・・・。」

 「(啓太がしゃべった!!!????)
  ・・・・・・あ、ああ〜、れ、レインさんね。
  レインさんならあっちの方に行ったよ・・・?」

 雷太は今まで自分が進んで来た方を指差す。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 啓太はしばらく雷太をじっと見た後、会釈し歩いていった。

 啓太がすっかり見えなくなってから1分後、雷太は安心の息をついた。

 「・・・・・・レインさん、行ったよ・・・?」

 「・・・・・・・・・はい。」

 《背の大剣シルヴァトゥースがしゃべった!?》



 ズッ



 ・・・・・・と思ったがレインだった。

 剣の中から出てきたレインは雷太に礼を言う。

 「どうもありがとうございました。」

 「うん。
  で、啓太に追われてるって事しか聞いてないんだけど、
  一体どうしてこうなったのさ・・・・・・?」

 「・・・はあ・・・・・・それが・・・・・・・・・。」



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