「・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 雷太とレインはゆっくりと後ろを向いた。

 そこには、腕組みして壁に寄りかかり、
 雷太とレインをじ〜っと見ている啓太の姿があった。

 「・・・・・・・・・・・・。」



 ・ ・ ・ 。



 「キャアアアぁぁぁぁ!!」

 レインは叫びながら壁を抜けてどこかへ逃げていった。

 「・・・・・・・・・・・・。」

 啓太はそれを一瞥したあと、雷太をじっと見た。

 「・・・・・・・・・う・・・。
  い、いや・・・だって・・・・・・こういう場合は・・・なあ・・・・・・?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 やがて啓太は、一言も発さずに壁を抜けて去って行った。

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 雷太は一人とり残された。

 「・・・・・・・・・・・・。
  さ、さあ行こうかな・・・。確か『応接間No.4』か。」

 そして雷太は歩き出した。



 約40分後、雷太はようやく『応接間No.4』に辿り着いた。

 「・・・・・・つ、疲れた・・・!
  ったく何つー家だよ・・・。・・・・・・ま、それはそれとして・・・。」

 雷太は扉の取っ手を握った。

 「・・・・・・・・・・・・・・・。
  (・・・・・・クロが俺にそこまで会わせたい奴って・・・一体・・・?)」

 雷太は扉を開けた。

 「おいっす、すまん少し遅れた〜。
  ・・・・・・ってあっ!あんたは・・・!!?」



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