「おい雷太、そのラドクリフのカップ片しといてくれ。」

 奥から瞬が言った。

 「ああ、わかった。」

 雷太はカップを手に取った。
 ・・・・・・が、それは見るも無残にぐずぐずと音を立て崩れ落ちた。・・・・・・溶けている。

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 ・・・・・・突然、カップの残骸から薄紫色の煙が出始めた。

 「!?・・・・・・?ぐあ・・・な、なんか・・・苦し・・・・・・。」

 「おい!!それ、毒ガスじゃねえのか!!?」

 燃が激しく指摘した。

 「!?!!ギャ――――――!!」

 火災警報器が鳴る。









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