雷太は店の中に入った。

 「こんちわ〜っす!」

 店員が一斉に雷太を見た。ちなみに偶然客はいない。

 「!雷太君じゃないか!」

 さえない風貌の、眼鏡をかけた人物が声をかけた。

 「あ、どうも石田さん。お久し振りです。」



 彼の名は『石田 優一』(いしだ ゆういち)。
 40歳の男で髪は暗い青。
 知る人ぞ知る、『某超有名ハンバーガーショップ エクセス支店』の店長だ。
 ・・・・・・・・・武器は眼鏡。



 「約束通り、帰ってきました。」

 「うん。・・・・・・それで、どうする?また働く?」

 「はい、またよろしくお願いします!」

 新事実が発覚した。なんと雷太は昔、ここで働いていたのだ。・・・・・・しかもバイトじゃなくて正店員。

 《なんで――――!?組織者じゃん!金持ちだろ!?》

 ・・・・・・それは永遠の謎だ。

 「・・・・・・そういうと思って――――――

 石田は奥から何かを取ってきた。

 ――――――ちゃんと取っておいたよ。」

 雷太に、きれいにアイロンがかけられた制服(エプロンっぽいの+帽子)が渡された。
 胸の所には『龍 雷太』と糸で刺繍がしてある。3年前に使っていた物だ。

 「あ、ありがとうございます!(感動)」