景色が再びゆっくりとゆがんでいく・・・。

 やがて周りが真っ白な空間に出た。

 目の前に本が浮いている。

 『如何でしたでしょうか?
  此れが約2000年前のある程度の全貌です。』

 「ああ、良く分かったよ有難う。」

 『此の後、ファントムは英雄に祭り上げられ、
  今でも史上最高の英雄、そして剣士と呼ばれています。』

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 『魔王の存在を知る者は、
  『きっとファントムも蘇ってくれるに違いない。』
  と信じ今も祈っています。』

 「・・・・・・・・・へ?
  ファントムが・・・・・・蘇る?
  ・・・・・・・・・何でまた・・・?」

 『封印された魔王オリシオンを倒す術、
  其れがあるのかは未だに誰も分かりません。
  しかし、必ずいずれ倒さねば世界は終わってしまうのです。』

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 『其れでは、元の世界へ戻りましょう。
  ちなみに、時は一瞬しか経っていないので御安心を。』

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 雷太は少し考えた。

 「ええええええええ!!!!??
  魔王オリシオン倒せてないのおおおおお!!???」



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