一方雷太達はようやく着いたようだ。

 レヴ・トーア大陸 『魔法都市:ルーン・シエイア』。
 今その入り口の門の前に立っている。
 魔法メインの都市な為、警備は厳重なのだ。

 「検門まであるのか?」

 新太郎が聞き、雷太が答える。

 「ああ、入り口は厳重なんだ。
  なに、すぐ終わるから。・・・・・・じゃあ、入ろうぜ。」

 「あ、ちょっとわいは遠慮するわ。」

 真が言い、雷太達は不思議そうな顔をする。

 「言うてへんかったけど、実はここ(入り口)で人と会う約束やねん。
  その人にここ案内してもらうつもりやったからなあ。
  約束すっぽかすわけにもいかへんし・・・・・・。」

 「そうか、じゃあ仕方ないなあ・・・。」

 「俺達は先に行くぜ?」

 「ああ、おおきにな〜♪
  命の恩人やし、感謝するわ〜♪」

 「また会えたら会おうぜ。」

 そう言い、雷太達は入り口へ歩いて行く。



 残ったのは真、ただ一人。

 「ああ、会えるでえ・・・、確実に。
  しかし、甘い・・・甘いなあ・・・。」

 真はズボンのポケットから携帯を取り出した。
 そのままどこかへ電話を掛ける。

 「・・・・・・あ〜、もしもし?『アウス』?
  元気か?・・・わいやわい。」

 風が吹き、砂塵が巻き上がる。

 「天空地海轄『四夢天王(してんのう)』、
  真宮行寺ヶ原=シン様や♪」



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