「君達、悪いが少し聞い――――――

 「「サイン下さい!」」

 「・・・・・・あ、ああ。
  代わりに、質問に答えてくれないか?」

 「「はい!」」

 清は渡された色紙にさらさらっとサインを書いた。

 「はい、これだ。」



 



 「「ありがとうございますぅ♪」」

 「では書いたから聞くが、まず・・・・・・・・・ここは何大陸だ?」

 「・・・・・・?ここはチャンポンチャン大陸ですけど・・・?」

 美春が答えた。
 他の二人はサインの嬉しさにろくに話せない状態だ。

 「・・・・・・・・・・・・。
  (何!?チャンポンチャンだと・・・!?
   ナレクト大陸ではなかったのか・・・・・・?
   ・・・・・・・・・まさかこの娘達・・・、方向音痴か!?)」

 《それはお前だ。》

 「有難う。
  もう一つ聞きたいんだが、この2人の内どちらかでも知っているか?」

 そう言うと清は2枚の写真を出した。
 一枚には『黒い仮面と鎧を着、血に塗れた剣を持つ黒騎士』、
 もう一枚には『オレンジの髪で額に赤い鉢巻をし、背に銀色の剣を差した青年』が写っている。
 青年の写真の隅には乾 新太郎が写っているようだ。

 「その写真・・・・・・後で下さい。」

 「!?・・・・・・分かった、答えてくれたらあげよう。
  ・・・・・・どうだ、知ったり姿を見ているか?
  彼等の名はそれぞれ、『アーク』、そして『龍 雷太』だ。」



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